令和7年7月の一陸技の試験の無線工学AのA-11～15の問題について解説します。
R.7.7 無線工学A A-16
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-16
デジタル通信方式における雑音に関して誤った選択肢を選ぶ問題です。
誤った選択肢は2です。
アパーチャ効果では高域の周波数成分ほど減衰します。そのため2の後半部分が誤っています。
アパーチャ効果については下記の記事を参考にしてください。
令和4年1月2回目A-16
R.7.7 無線工学A A-17
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-17
FFTアナライザに関する問題です。
この問題は全く同じ問題が令和5年7月2回目A-20で出題されています。 また類似問題も過去には多く出題されています。
下記の記事をご参照ください。
令和5年7月2回目A-20
令和3年7月1回目B-2
令和5年1月1回目B-2
答えは
- A：下げる
- B：窓関数
- C：$N\Delta t$
で1です。
R.7.7 無線工学A A-18
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-18
オシロスコープのプローブの周波数特性補正に関する問題です。
この問題はB問題の形式で類似問題が過去に何度か出題されています。
問題文としては令和4年1月2回目B-4とほぼ同じで、(2)の$C_T$を大きくする問題が令和6年1月B-4で出題されています。
令和4年1月2回目B-4
令和6年1月B-4
A
Aは令和4年1月2回目B-4のアと同じです。計算については上記の記事をご参照ください。
Aには「$(C+C_i)R_i=C_TR$」が入ります。
B
静電容量による分圧$e_o$を求めると \[ e_o=\frac{1}{1+\frac{C+C_i}{C_T}}e_i \] となります。
$C_T$を小さくすると$e_o$も小さくなるのでBには「静電容量」が入ります。
C
Cは令和4年1月2回目B-4のエと同じでCには「落ちる」が入ります。
D
Dは令和4年1月2回目B-4のオと同じでDには「(b)」が入ります。
以上から答えは3です。
R.7.7 無線工学A A-19
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-19
FM送信機の占有周波数帯域幅の測定方法に関する問題です。
この問題は全く同じ問題が令和4年1月1回目A-17や令和5年1月1回目A-17で出題されています。
解き方については下記の記事をご参照ください。
令和4年1月1回目A-17
答えは
- A：99
- B：0.5
- C：$f_2-f_1$
で4です。
R.7.7 無線工学A A-20
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-20
AM受信機の近接周波数選択度特性に関する問題です。
この問題は全く同じ問題が令和4年1月2回目A-17や令和6年1月A-18で出題されています。
下記の記事をご参照ください。
令和4年1月2回目A-17
答えは
- A：中間周波
- B：減衰傾度
- C：シェープファクタ
で1です。
まとめ
令和7年7月の無線工学Aの試験A-16~A-20の問題について解説しました。 今年の問題全体として新傾向の問題も増えていますが、その分過去問と全く同じも多く出ている印象です。 過去問の類似問題は確実にとって行きましょう。
参考文献
電磁気学をちゃんと学びたい人向け
上の難易度が高い人
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