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【過去問解説】令和7年7月の1陸技試験問題を解いてみた(R7.7 無線工学A A-1~A-5)

1陸技

令和7年7月の一陸技の試験の無線工学AのA-1~5の問題について解説します。

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R.7.7 無線工学A A-1

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-1

地上系デジタル放送の標準方式(ISDB-T)に関する問題です。

この問題は全く同じ問題が令和4年7月2回目A-1で出題されています。

下記の記事を参考にしてください。

令和4年7月2回目A-1

【過去問解説】令和4年7月の1陸技試験問題を解いてみた(R4.7 2回目 無線工学A A-1~A-5)
1陸技令和4年7月の無線工A(2回目)の問題を解いてみました。今回はA-1~5です。

答えは

  • A:252
  • B:3
  • C:336

で1です。

R.7.7 無線工学A A-2

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-2

OFDMの原理に関して誤った選択肢を選ぶ問題です。

この問題は同様の問題が令和5年7月2回目A-2や令和4年1月1回目A-1で出題されています。

下記の記事も参考にしてください。

令和5年7月2回目A-2

【過去問解説】令和5年7月の1陸技試験問題を解いてみた(R5.7 2回目 無線工学A A-1~A-5)
1陸技令和5年7月の無線工学A(2回目)の問題を解いてみました。今回はA-1~5です。

令和5年7月2回目A-2

【過去問解説】令和4年1月の1陸技試験問題を解いてみた(R4.1 無線工学A A-1~A-5)
1陸技令和4年1月の無線工学A(1回目)の問題を解いてみました。今回はA-1~5です。

誤った選択肢は3です。

OFDMでは$N$個の標本値それぞれに対してガードインターバルが付与されるので$K$個ではなく$N$個のガードインターバルが付与されることになります。

R.7.7 無線工学A A-3

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-3

2つの単一正弦波による振幅変調波の搬送波電力を計算する問題です。

この問題は同様の問題が令和5年1月1回目A-3や令和4年1月2回目A-2で出題されています。

計算については令和5年1月1回目A-3を参考にしてください。 また、令和4年1月2回目A-2では変調波の電力を求めています。

下記の記事も参考にしてください。

令和5年1月1回目A-3

【過去問解説】令和5年1月の1陸技試験問題を解いてみた(R5.1 1回目 無線工学A A-1~A-5)
1陸技令和5年1月の無線工学A(1回目)の問題を解いてみました。今回はA-1~5です。

令和4年1月2回目A-2

https://jr2kcb.com/archives/1483 \[ P_m=P_c(1+\frac{m_1^2}{2}+\frac{m_2^2}{2}) \\ P_c=\frac{P_m}{1+m_1^2/2+m_2^2/2}=\frac{33.75}{1+0.045+0.08}=30.0\rm{[kW]} \]

以上から答えは5です。

R.7.7 無線工学A A-4

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-4

QPSK変調器の原理的な構成に関する問題です。 QPSKについてはよく出題されていますが、この形式はあまり出題されていない印象です。

A

QPSK波を複素数を使って書き直すと \[ s(t)=\rm{Re} \{ (a_1(t)+ja_2(t)) e^{j\omega_c t}\} \]

この$a_1(t)+ja_2(t)$が複素包絡線に相当します。 題意から \[ a_1(t)=+1 \\ a_2(t)=-1 \] なので複素包絡線は \[ 1-j \] となります。

そのためAには「$1-j$」が入ります。

B

複素包絡線を極座標表示にすると \[ 1-j=\sqrt{2}(\frac{1}{\sqrt{2}}-j\frac{1}{\sqrt{2}}) \\ =\sqrt{2}\{ \cos \left( -\frac{\pi}{4} \right)+j\sin \left( -\frac{\pi}{4}\right) \} \\ =\sqrt{2}e^{-j\frac{\pi}{4}} \] となります。

そのため、Bには「$\sqrt{2}e^{-j\frac{\pi}{4}}$」が入ります。

C

$s(t)$を計算すると \[ s(t)=\rm{Re} \{ \sqrt{2} e^{j\omega_c t-j\frac{\pi}{4}}\} \\ =\sqrt{2}\cos \left( \omega_c t-\frac{\pi}{4} \right) \] となります。

そのため、Cには$\sqrt{2}\cos \left( \omega_c t-\frac{\pi}{4} \right)$が入ります。

以上から答えは2です。

R.7.7 無線工学A A-5

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学A A-5

デジタル伝送システムのモデルにおける回線計算の問題です。

$E_b$は1bitあたりのエネルギーなのでビットレートをBとすると \[ E_b/N_0=\frac{P_RG_R}{kTG_RFB} \\ =\frac{P_R}{kTFB} \] となります。

これを$P_R$について解くと \[ P_R=\left( Eb/N_0\right) kTFB \] となります。 また、$F$を真数に直すと \[ F=20-3=10(\log 10^2 -\log 2) \\ =10\log 50 \] なので$50$で、$B$はQPSKなので$2 \times 10^9 \rm{[bps]}$です。

蒸気を代入して計算すると \[ P_R=22.49 \times 4 \times 10^{-21}\times 50 \times 2 \times 10^9 \\ =9.0 \times 10^{-9} \rm{W} \] となり、答えは5です。

まとめ

令和7年7月の無線工学Aの試験A-1~A-5の問題について解説しました。 最近の無線工学Aは難化傾向で過去に見ない問題が出ている印象です。 この後もいくつか新傾向の問題が出ているので今後もそのつもりで試験に備えておきましょう。

勉強法 第一級陸上無線技術士の勉強法とおすすめ参考書

参考文献

電磁気学をちゃんと学びたい人向け

上の難易度が高い人

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