令和6年1月の一陸技の試験の無線工学BのA-6~10の問題について解説します。
R.6.1 無線工学B A-6
平行二線式給電線に関する問題です。
この問題は全く同じ問題が令和3年1月1回目A-6で出題されています。
下記の記事をご参照ください。
インピーダンス$Z_{ab}=j\infty$となるので答えは5です。
R.6.1 無線工学B A-7
整合回路に関する問題です。
同様の問題が令和4年1月1回目A-9で出題されています。
下記の記事もご参照ください。
計算式は上記の記事と同じなので問題の内容で計算してみます。 \[ C=\frac{1}{2\pi \times 20/\pi \times 10^6 \times 730}\sqrt{\frac{730-73}{73}}=\frac{3}{4\times 730}\times 10^{-6} \\ \simeq 102\times 10^{-12}\rm{[F]}=102\rm{[pF]} \]
以上から答えは5です。
R.6.1 無線工学B A-8
同軸線路や導波管の伝送モードに関する問題です。
この問題はほとんど同じ問題が令和4年1月2回目A-9で出題されています。 Bの空欄の位置が少し違います。
下記の記事をご参照ください。
Bの空欄については円形導波管の$TE_{10}$モードでは周波数が高くなるほど減衰定数の値が小さくなります。
答えは
- A:TEM
- B:小さく
- C:$2a$
で4です。
R.6.1 無線工学B A-9
ベーテ孔方向性結合器に関して誤った選択肢を選ぶ問題です。
この問題は同様の問題が令和3年1月1回目B-2や令和4年7月1回目B-2で出題されています。
下記の記事もご参照ください。
令和3年1月1回目B-2
令和4年7月1回目B-2
誤った選択肢は3です。 この文は磁界結合と電界結合の関係が逆転しています。
以上から、答えは3です。
R.6.1 無線工学B A-10
無給電アンテナに関して誤った選択肢を選ぶ問題です。
類似問題が令和5年1月1回目のA-12で出題されています。
下記の記事も参考にしてください。
誤った選択肢は1です。
近接形平面反射板はフラウンホーファ領域ではなくフレネル領域にあるものをいいます。
そのため、答えは1です。
まとめ
今回は令和6年1月の無線工学Bの試験A-6~A-10の問題について解説しました。 一陸技は過去問と類似または全く同じ問題が出題されやすい試験ですが、今回も多く出題されていますのでしっかり対策しましょう。
参考文献
電磁気学をちゃんと学びたい人向け
上の難易度が高い人
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