令和7年1月の一陸技の試験の無線工学BのA-1～5の問題について解説します。
R.7.1 無線工学B A-16
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-16
平面波の反射に関する問題です。
この問題は全く同じ問題が令和5年7月2回目A-15や令和3年7月2回目A-14で出題されています。
詳しい解説は下記の記事をご参照ください。
令和3年7月2回目A-14
- A:$\tan i$
- B:ブルースター角
- C:$90$
で答えは3です。
R.7.1 無線工学B A-17
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-17
太陽フレアに関する問題です。
この問題は全く同じ問題が令和5年7月1回目A-17で出題されています。
下記の記事をご参照ください。
- A:X線
- B:8分
- C:11年
- D:プロトン
で答えは1です。
R.7.1 無線工学B A-18
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-18
アンテナ利得の測定に関して、誤った選択肢を選ぶ問題です。
誤った選択肢は4です。
開口アンテナの送受信アンテナ間の離すべき最小距離は直径の和の2乗に比例し、波長に反比例します。 問題文は波長と直径の関係が逆です。
この関係式の導出については過去に出題されています。 下記の記事をご参照ください。
令和5年1月2回目A-18
そのため答えは4です。
R.7.1 無線工学B A-19
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-19
雑音指数から最小受信電界強度を求める問題です。
この問題は全く同じ問題が令和4年1月2回目A-19で出題されています。
下記の記事をご参照ください。
答えは
- A:$\frac{(E_{\rm{min}}l_e)^2}{4R_r}$
- B:$FkTB(S/N)$
- C:$\frac{1}{l_e}\sqrt{4FkTBR_r(S/N)}$
で4です。
R.7.1 無線工学B A-20
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-20
無損失給電線の終端を短絡した時と開放した時それぞれのインピーダンスが分かっているときの無損失給電線の特性インピーダンスを計算する問題です。
この問題は同様の問題が令和5年7月2回目A-19で出題されています。
下記の記事もご参照ください。
計算式は同じなのでこの記事の式を使って計算すると \[ Z_O=-j\frac{Z_0}{\frac{Z_S}{jZ_0}}=\frac{Z_0^2}{Z_S} \\ Z_0^2=Z_OZ_S=128 \times 50=2^8 \times 5^2 \\ Z_0=80 \] となり、答えは5です。
まとめ
今回は令和7年1月の無線工学Bの試験A-16~A-20の問題について解説しました。 今回の問題は比較的最近の過去問が出題されていた印象です。 少なくとも2,3年分くらいの過去問は解いておくとよい対策になります。
参考文献
電磁気学をちゃんと学びたい人向け
上の難易度が高い人
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