R.4.1 無線工学B(2回目) B-1

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年1月2回目 無線工学B B-1
ア
半波長ダイポールアンテナ1個の入力インピーダンスは自己インピーダンスと相互インピーダンスが直列に接続されているように見えるので Zi=Z11+Z12 となります。 そのため、アには2.「Z11+Z12」が入ります。イ
(2)の記述ではアンテナAだけを接続するのでZi=Z11となります。 アンテナで消費される電力に寄与するのはZ11の抵抗分のみなのでP0=R11|I|2となります。 そのため、 M0=|E0|2R11|I|2 となります。 イには7.「|E0|2R11|I|2」が入ります。ウ
Ziの抵抗分をRiとするとRi=R11+R12と表せます。 アンテナA,Bそれぞれに電流Iを供給するのでP=2(R11+R12)|I|2となります。 一方、点Oでの電界強度はアンテナA,Bは同じ位置にあるとみなすことができるので、|E|=|2E0|です。 そのため、 M=|2E0|22(R11+R12)|I|2 となります。 ウには5.「|2E0|22(R11+R12)|I|2」が入ります。エ
文の通り、Gの式にこれまでの結果を代入すると G=M/M0=2R11R11+R12 そのため、エには8.「2R11R11+R12」が入ります。オ
相互インピーダンスはアンテナ同士の結合度合いによって変わります。 この結合度合いはアンテナ間距離dで決まるので、dの大きさによりGを変えることができます。 そのため、オには9.「d」が入ります。R.4.1 無線工学B(2回目) B-2

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年1月2回目 無線工学B B-2
ア
TEM波は磁界、電界成分が伝搬方向に垂直なモードの電波です。 そのため、伝搬方向にはこれらの成分を持ちません。 そのため、アには4.「持たない」が入ります。イ
TEM波では電界成分と磁界成分は同相で振動します。 そのため、イには「同相」が入ります。ウ
導波管では管軸方向と垂直に電界か磁界のどちらかの成分しかもつことができません。 そのため、TEM波は自遊空間などでは一般的なモードですが、導波管を伝搬することはできません。 ウには9.「できない」が入ります。エ
真空の固有インピーダンスは120πです。 そのため、エには8.「120π」が入ります。 真空の誘電率(約136π×10−9)と透磁率(4π×10−7)から求めることもできますが、覚えておいたほうが早いでしょう。オ
TEM波では位相速度は光の速度と等しくなります。 そのため、オには1.「等しい」が入ります。R.4.1 無線工学B(2回目) B-3

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年1月2回目 無線工学B B-3
ア
MFはD層で第1種減衰を受け、E層反射で伝搬します。 夜になるとD層が消滅し、E層反射で長距離を伝搬します。 そのため、アは正しいので答えは1です。イ
地表波として伝搬する場合、水平偏波のほうが伝搬損が大きくなります。 これは水平偏波は大地と平行な電界成分を持つので、この電界成分により大地に電流が誘起されてその分が伝搬損となります。 イの文には垂直偏波のほうが伝搬損が大きいという記載なので誤りです。 そのため、答えは2です。ウ
海上には山岳などの障害物がないため、海上のほうが陸上に比べて遠方まで伝搬します。 そのため、ウは誤りなので答えは2です。エ
HFは電離層の臨界周波数などの影響を受けます。 時間により電離層の状況が変化し、周波数により反射する電離層の高さなどが変わるので、この文は正しいです。 そのため、エの答えは1です。オ
電離層の異常現象はHFが伝搬する層で発生しやすいので、HFの方がこれらの減少に影響をうけやすいです。 そのため、オの文は正しいので、答えは1です。R.4.1 無線工学B(2回目) B-4

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年1月2回目 無線工学B B-4
ア
TE10モードの伝搬なのでz軸方向に電界が分布します。 そのため、管壁にはz軸と平行な電流が流れます。 アには1.「平行」が入ります。イ
一般に電波は1/2波長ごとに向きが反転します。 導波管内の電界分布は管内波長で決まりますが、分布は同じです。 そのため、イには2.「1/2」が入ります。ウ
スロットはコンデンサのような働きをするので、電界の方向は各スロットに垂直となります。 そのため、ウには3.「電界」が入ります。エ
図のように電界のz成分はスロットごとに逆向きになります。 そのため、エには9.「z成分」が入ります。オ
電界のz成分はスロットごとで打ち消し合うので残る電界は管軸に平行なy成分のみです。 そのため、スロットアレーアンテナの偏波は水平偏波となり、オには5.「水平偏波」が入ります。R.4.1 無線工学B(2回目) B-5

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年1月2回目 無線工学B B-5
コメント