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【過去問解説】令和4年7月の1陸技試験問題を解いてみた(R4.7 1回目 無線工学A A-16~A-20)

1陸技
令和4年7月の1陸技の試験、無線工学AのA-6~10の問題について解説します。
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R.4.7 無線工学A(1回目) A-16

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年7月1回目 無線工学A A-16

衛星通信システムの周波数分割多元接続(FDMA)方式に関する問題です。

A

FDMAで隣接チャネルの衝突を避けるのに設けられるのはガードバンドです。 ガードタイムは時分割多元接続(TDMA)で設けられる前後の信号が干渉しないようにする時間です。 そのため、Aには「ガードバンド」が入ります。

B

FDMAでは周波数により相手を識別して、多元接続を実現します。 そのため、Bには「周波数」が入ります。

C

搬送波の数が多いほど増幅器の非線形動作による影響が大きくなるので大きいバックオフが必要となります。 そのため、Cには「大きい」が入ります。 以上から答えは3です。

R.4.7 無線工学A(1回目) A-17

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年7月1回目 無線工学A A-17

パルス波形をオシロスコープで測定した時の立ち上がり時間を計算する問題です。 立ち上がり時間の測定値をto、入力されるパルス波形の立ち上がり時間をti、オシロスコープの立ち上がり時間をtsとすると to=t2i+t2s となります。 問題の状況に当てはめるとto=5[ns]となります。 以上から答えは2です。

R.4.7 無線工学A(1回目) A-18

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年7月1回目 無線工学A A-18

FM受信機の相互変調特性の測定法に関する問題です。

A

相互変調で最も発生しやすいのは隣接チャネル(Δf離れ)と次隣接チャネル(2Δf離れ)の3次の変調積です。 相互変調特性の測定でもこの周波数がターゲットとなります。 そのため、Aには「2Δfが入ります。

B

相互変調特性を測定する時は無変調波を入力します。 そのため、Bには「無変調」が入ります。

C

規定の状態になる妨害波の受信機入力電圧が大きいほど相互変調に強いことを意味します。 そのため、受信機入力電圧が1.78[mV]以上であれば試験結果は問題なしといえます。 ちなみに1.78[mV]=65[dBμV]は60MHz帯、150MHz帯の海上移動業務用FM無線機の基準です。 そのため、Cには「以上」が入ります。 以上の計算から答えは3です。

R.4.7 無線工学A(1回目) A-19

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年7月1回目 無線工学A A-19

この問題は令和3年7月の無線工学AのA-18で全く同じ問題が出ています。 答えは1です。 この記事をご参照ください。
【過去問解説】令和3年7月の1陸技試験問題を解いてみた(R3.7 1回目 無線工学A A-16~A-20)
1陸技令和3年7月の無線工学Aの問題を解いてみました。今回は第1回A-16~20を解きました。

R.4.7 無線工学A(1回目) A-20

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R4年7月1回目 無線工学A A-20

ベクトルネットワークアナライザの基本的な機能に関して誤った選択肢を選ぶ問題です。 この問題は明らかに誤っているものがあるので即答してしまってもいいかもしれません。 誤った選択肢は1です。 反射特性を表すのはS11S22なのでS21が誤りです。 Sパラメータの定義からSabはb端子から信号を入力した時、a端子から出力される信号の比です。 つまり、S11は1端子から信号を入力した信号と1端子から反射されて戻ってくる信号の比を意味することになります。 このように考えるとS21は反射特性ではないということになります。 以上から答えは1です。

まとめ

今回は令和4年7月無線工学Aの1回目のA-16~A-20について解説しました。 無線工学Aでは無線設備の測定に関する問題も多く出題されます。 冷静に落ち着いて考えれば意外と解ける問題も多いので時間に余裕をもって問題に挑みましょう。 勉強法 第一級陸上無線技術士の勉強法とおすすめ参考書

参考文献

電磁気学をちゃんと学びたい人向け 上の難易度が高い人

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