【過去問解説】令和7年1月の1陸技試験問題を解いてみた（R7.1 無線工学B A-6~A-10）

令和7年1月の一陸技の試験の無線工学BのA-6～10の問題について解説します。

R.7.1 無線工学B A-6
R.7.1 無線工学B A-7
R.7.1 無線工学B A-8
R.7.1 無線工学B A-9
R.7.1 無線工学B A-10
まとめ
参考文献

R.7.1 無線工学B A-6

出典：公益財団法人　日本無線協会　第一級陸上無線技術士　R7年1月　無線工学B A-6

特性インピーダンスから電圧透過係数を求める問題です。

この問題は同様の問題が令和4年7月1回目A-6で出題されています。

下記の記事をご参照ください。

令和4年7月1回目A-6

【過去問解説】令和4年7月の1陸技試験問題を解いてみた（R4.7 1回目無線工学B A-6~A-10）

１陸技令和4年7月の無線工学B(1回目)の問題を解いてみました。今回はA-6~10です。

電圧反射係数、電圧透過係数をそれぞれ$\Gamma_V$、$T_V$とすると \[ T_V=1+\Gamma_V \] となります。

電圧反射係数を求めると \[ \Gamma_V=\frac{Z_R-Z_0}{Z_R+Z_0}=\frac{-50+j50}{100+j50} \\ =-0.2+j0.6 \]

この結果を使って \[ T_V=0.8+j0.6 \] となります。

以上から、答えは5です。

R.7.1 無線工学B A-7

出典：公益財団法人　日本無線協会　第一級陸上無線技術士　R7年1月　無線工学B A-7

平行二線式給電線のインピーダンスと等化なコイルのインダクタンスを計算する問題です。

この問題は同様の問題が令和5年7月2回目A-6で出題されています。

また、インダクタンスではなくコンデンサの静電容量を求める問題も過去に出題されています。

下記の記事をご参照ください。

【過去問解説】令和5年7月の1陸技試験問題を解いてみた（R5.7 2回目無線工学B A-6~A-10）

１陸技令和5年7月の無線工学B(2回目)の問題を解いてみました。今回はA-6~10です。

また、静電容量を求める問題の解説は下記です。

令和5年7月1回目A-6

【過去問解説】令和5年7月の1陸技試験問題を解いてみた（R5.7 1回目無線工学B A-6~A-10）

１陸技令和5年7月の無線工学B(1回目)の問題を解いてみました。今回はA-6~10です。

令和3年7月1回目A-6

【過去問解説】令和3年7月の1陸技試験問題を解いてみた（R3.7 1回目　無線工学B A-6~A-10）

１陸技令和3年7月の無線工学Bの問題を解いてみました。今回は第1回A-6~10を解きました。

特性インピーダンスは \[ Z_0 = 276\log \frac{2D}{d}=276 \times 2=552 \] です。

終端を見たインピーダンスは \[ Z=jZ_0\tan \beta l=j552 \tan \frac{2\pi}{10}\times 1.25 \\ =j552 \tan \frac{\pi}{4} =j552 \] となります。

インピーダンスと等価なインダクタンスは \[ j\omega L=j\frac{552}{\sqrt{3}} \\ L=\frac{552}{2\pi \times 30 \times 10^{6}} \\ =2.92 \times 10^{-6}\rm{[H]} \\ =2.9\rm{[\mu H]} \] です。

以上から答えは1です。

R.7.1 無線工学B A-8

出典：公益財団法人　日本無線協会　第一級陸上無線技術士　R7年1月　無線工学B A-8

マイクロストリップ線路に関する問題です。

この問題は同様の問題が令和4年7月2回目A-6や令和4年1月1回目B-3で出題されています。

下記の記事をご参照ください。

令和4年7月2回目A-6

【過去問解説】令和4年7月の1陸技試験問題を解いてみた（R4.7 2回目無線工学B A-6~A-10）

１陸技令和4年7月の無線工B(2回目)の問題を解いてみました。今回はA-6~10です。

令和4年1月1回目B-3

【過去問解説】令和4年1月の1陸技試験問題を解いてみた（R4.1 無線工学B B-1~B-5）

１陸技令和4年1月の無線工学B(1回目)の問題を解いてみました。今回はB-1~5です。

答えは

A:大きい
B:TEM
C:広く

で2です。

R.7.1 無線工学B A-9

出典：公益財団法人　日本無線協会　第一級陸上無線技術士　R7年1月　無線工学B A-9

同軸線路の特性に関して、誤った選択肢を選ぶ問題です。

この問題は同様の問題が令和4年7月1回目A-8で出題されています。

下記の記事をご参照ください。

【過去問解説】令和4年7月の1陸技試験問題を解いてみた（R4.7 1回目無線工学B A-6~A-10）

１陸技令和4年7月の無線工学B(1回目)の問題を解いてみました。今回はA-6~10です。

誤った選択肢は4です。

同軸線路のインダクタンス$L$と静電容量$C$は \[ L=\frac{\mu_0}{2\pi}\ln \frac{D}{d} \\ C=\frac{2\pi \epsilon_0\epsilon_s}{\ln \frac{D}{d}} \] で、位相定数は \[ \gamma =\omega \sqrt{LC}=\omega \sqrt{\mu_0\epsilon_0\epsilon_s} \] となります。

そのため、位相定数は$\epsilon_s$ではなく$\sqrt{\epsilon_s}$に比例します。

以上から答えは4です。