令和7年7月の一陸技の試験の無線工学BのA-1～5の問題について解説します。
R.7.7 無線工学B A-1
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学B A-1
マクスウェル方程式に関する問題です。
この問題は全く同じ問題が令和5年1月1回目A-1や令和3年7月1回目A-1で出題されています。
下記の記事をご参照ください。
令和3年7月1回目A-1
令和5年1月1回目A-1
答えは
- A:$\nabla\times$
- B:$(\sigma+j\omega\epsilon)E$
- C:$-j\omega\mu H$
で5です。
R.7.7 無線工学B A-2
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学B A-2
微小ダイポールの放射抵抗の導出問題です。
この問題は全く同じ問題が令和3年1月1回目A-5で出題されています。
下記の記事をご参照ください。
答えは
- A:$R_r=\frac{P_r}{|I|^2}$
- B:$\frac{80\pi^2|I|^2l^2}{\lambda^2}$
- C:$\frac{80\pi^2l^2}{\lambda^2}$
で4です。
R.7.7 無線工学B A-3
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学B A-3
電波を受信したときに受信アンテナで取り出すことができる最大電力を計算する問題です。
この問題は同様の問題が令和5年1月1回目A-5や令和3年7月2回目A-2で出題されています。 値が違うだけで計算の仕方は同じです。
下記の記事をご参照ください。
令和5年1月1回目A-5
令和3年7月2回目A-2
計算すると \[ P_r=\frac{1}{4\pi d^2}GPA_e=\frac{10^4\times 1 \times 2}{4\pi\times (20\times 10^3)^2}=3.97 \times 10^{-6} \\ \simeq 4.0\times 10^{-6}[\rm{W}] \] となり、答えは1です。
R.7.7 無線工学B A-4
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学B A-4
アンテナ利得について誤った選択肢を選ぶ問題です。
この問題は同様の問題が令和5年1月2回目A-4で出題されています。
下記の記事をご参照ください。
解き方については下記をご参照ください。
誤った選択肢は1です。
絶対利得と相対利得の関係が逆です。
相対利得は半波長ダイポールを基準とした利得なので絶対利得より2.15[dB]小さく出ます。
そのため、答えは1です。
R.7.7 無線工学B A-5
出典：公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年7月 無線工学B A-5
円形パラボラアンテナの利得を計算する問題です。
この問題は同様の問題が令和5年7月1回目A-4で出題されています。
解き方については下記の記事をご参照ください。
\[ G=10\log_{10}\eta \left(\frac{\pi D}{\lambda}\right)^2 \\ =10\log_{10}0.6\times \left(\frac{\pi \times 2}{0.02}\right)^2 \\ =10\{ \log_{10}6 -1 2\log_{10}(100 \times \pi ) \} \\ =47.8 \simeq 48\rm{[dB]} \]
以上から答えは5です。
まとめ
今回は令和7年7月の無線工学Bの試験A-1~A-5の問題について解説しました。 公式を覚えている必要があるような問題も多かった印象です。 最低限は覚えたほうがいいでしょう。
参考文献
電磁気学をちゃんと学びたい人向け
上の難易度が高い人
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