令和7年1月の一陸技の試験の無線工学BのA-11~15の問題について解説します。
R.7.1 無線工学B A-11

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-11
八木・宇田アンテナ(通称:八木アンテナ)について誤った選択肢を選ぶ問題です。
この問題は同様の問題が令和4年1月2回目A-12で出題されています。
下記の記事もご参照ください。

誤った選択肢は4です。
八木・宇田アンテナの反射器は放射器より長めの素子を使います。
4はこれと逆の記述になっています。
そのため答えは4です。
R.7.1 無線工学B A-12

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-12
パラボラアンテナに関する問題です。
この問題は同様の問題が過去に何度か出題されています。
下記の記事をご参照ください。
令和3年1月1回目A-13(全く同じ)

また、類似問題と2問上げておきます。
令和5年7月1回目A-12

令和4年1月1回目A-12

\[ \tan \frac{\theta}{2}=\frac{r}{2f} \] となるので答えは3です。
R.7.1 無線工学B A-13

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-13
スロットアレーアンテナに関する問題です。
スロットアレーアンテナに関しては頻出で、同様の問題が何度も出題されています。
同じ文章で空欄の位置が少し変わって出題されることが多いです。
- 令和3年7月1回目A-12
- 令和4年1月2回目B-4
- 令和5年1月2回目B-3
- 令和5年7月2回目A-12
こちらの記事をご参照ください。




- A:平行
- B:電界
- C:z成分
- D:水平偏波
で答えは1です。
R.7.1 無線工学B A-14

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-14
地上と衛星間の電波伝搬に関して、誤った選択肢を選ぶ問題です。
この問題は同様の問題が令和4年1月1回目B-2で出題されています。
下記の記事をご参照ください。

誤った選択肢は3です。
電離圏による第1種減衰は周波数が低いほど減衰が大きくなります。
そのため、答えは3です。
R.7.1 無線工学B A-15

出典:公益財団法人 日本無線協会 第一級陸上無線技術士 R7年1月 無線工学B A-15
送受信アンテナ間の直接波と大地反射波の干渉によって受信電界強度が極大となる点を求める問題です。
この問題は同様の問題が令和5年7月2回目A-14で出題されています。
下記の記事をご参照ください。

計算方法は下記の記事もご参照ください。
令和3年1月1回目A-19

令和4年1月1回目A-14

\[ \frac{2\pi h_th_r}{\lambda d}=\frac{\pi}{2} \\ d=\frac{4h_th_r}{\lambda}=\frac{4\times 250 \times 20}{1.5}\rm{[m]}=13.3\rm{[km]} \] で答えは5です。
まとめ
今回は令和7年1月の無線工学Bの試験A-11~A-15の問題について解説しました。 この範囲では頻出の題材の問題がいくつかありました。 丸暗記までしなくていいですが、しっかり対策しておきましょう。
参考文献
電磁気学をちゃんと学びたい人向け
上の難易度が高い人


コメント